2026/5/1 山崎遼平「魅力的な暇つぶし」

こんにちは。馬場くんから引き継ぎました。中距離パート三年の山崎遼平です。馬場くんはとてもかわいい後輩で、とりわけ私のことを慕ってくれているように感じています。入部当初こそぶっきらぼうでひどく生意気な子どもでしたが、最近では新入生の存在もあり、肉体的な成長もさることながら精神的な成長が著しいです。たぶん。 

先ほど「とりわけ私のことを慕ってくれている 」と書きましたが、根拠もなく主張しているわけではありません。というのも、最近こんなことがありました。 

さながら親鳥の後を追う雛のようで、追われる親側として嫌な気持ちはしません。ただ、少し重いかなと、そう思わないと言えば嘘になります。慕ってくれるのは嬉しいですが、今後これ以上愛が重くなるようであれば、一度距離を置くことも視野に入れようと思います。 

  

ぼちぼち本編に移りますが、ひとまず軽い自己紹介から始めようと思います。 

氏名:山崎 遼平(やまざき りょうへい) 

生年月日:2005年7月7日 

所属:現代心理学部心理学科 

専門種目:800m 

 東京都の調布という大都市に生まれ、生粋のシティーボーイとして20年間生きてきました。幼いころから身体を動かすことが好きで、小中9年間ほど野球をしていました。同級生三人の弱小中学で全国を夢見たあの頃は、今でも記憶に新しいです。 

 趣味は漫画やアニメ鑑賞で、休日は基本的に家で引きこもっています。春休みに観た作品は「イナズマイレブン」「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」「大奥」「ジョジョの奇妙な冒険第6部」「グッド・ナイト・ワールド」「九龍ジェネリックロマンス」「BANANA FISH」などです。 

  

 最近は、祖父母にWBCを見せるために契約し、見事解約し忘れたネットフリックスでアニメを見る毎日です。独占配信の「ひゃくえむ」や「地面師たち」を見ることで、なんとか延長料金を取り戻そうとしています。特に地面師にドはまりし、いつか中距離パートでハリソン山崎とたくみさん(西岡)を中心とした地面師をやってみたいと考えています。良さげな土地などがあれば私に教えてください。 

  

 趣味の話が長くなったのでおまけ程度に陸上の話をすると、高校時代は走りながらも競歩を専門種目としていましたが、大学からは800mに命をささげています。「トラック二周」という美学に魅入られてから久しく、この種目と心中するつもりです。 

  

 馬場紹介と自己紹介が終わったので、そろそろ本題に入ろうと思いますが、これまでの人生や陸上競技について書けばよかった第一回目の部員日記と異なり、本二回目は何を書けばよいのか分かりません。熟考の結果「男女奢り奢られ論争に決着」もしくは「陸上競技をする理由」の二つまで絞り、寸でのところで後者に決定しました。というわけで、以下は私が陸上競技に、ひいては800mという種目に邁進するわけを書いたものとなります。 

  

 ことの始まりは2月の春合宿、3日目の夜でした。ミーティングの議題を任された私を含めた二年生四人は、その議題を「なぜ陸上をしているのか」というアツい内容に決めました。 

 無事行われたミーティングでは、中距離パートの各々が持つ「陸上競技をする理由」を発表し、非常に熱血で有意義な時間となりました。かくいう私もその理由を「人生における刺激を得るため」と発表した次第です。当時、そこまで深くは考えず、一番初めに思いついた答えが上記のものでしたが、部員日記という機会を活かし、今一度「陸上競技をする理由」について考えようと思います。 

  

 フランスの哲学者ブレーズ・パスカルの著作に由来する【人生とは死ぬまでの暇つぶし】という言葉に則ると、私にとって陸上競技は暇つぶしにすぎません。もちろん陸上競技を軽視しているわけではありません。空きコマの暇をつぶすのと、生活の大部分で行う暇つぶしの差は計り知れないという話です。 

 おそらく、この生活の大部分を使った暇つぶしというものは、ほとんど誰しもが行っていることだと思います。それが仕事であったり推し活であったり、ボランティアや、それこそ何かのスポーツかもしれません。ここでは、何か熱中して取り組んでいることを「生活の大部分を使った暇つぶし」と表現できます。 

  

 高校で陸上競技と出会い、私は現在までその暇つぶしにこのスポーツを選んできました。裏を返せば、今後陸上競技を超える別の何かに出会ったとき、私の割く時間や労力は新たな暇つぶしに移っていくと考えられます。もちろん、肉体の限界や環境の変化の影響は受けます。それでも、私が最も熱中していることをやめるには、それ以上の理由が必要です。 

  

 このことが、「陸上競技をする理由」の一翼を担っています。つまるところ、人生において何かに熱中していたいという気持ちがあり、その熱中する対象が陸上競技だということです。春合宿での私は、これを「人生における刺激」と表現しました。 

 さらに突き詰めると、この「人生における刺激を得るため」の陸上競技は「人生を豊かにするため」と言い換えることができます。結局のところ、どんな理由でも最終的にこの「人生を豊かにする」に結びつくような気もしますが、今回はこのことについて再認識するよい機会となりました。 

 前述の通り、人生を豊かにする「生活の大部分を使った暇つぶし」は陸上競技に限定されません。にも関わらず、あえてこのスポーツに生活の大半を費やしています。私は高校時代から、これはとてつもないことだと感じていました。 

 一般的に、自分で選ぶことのできる暇つぶしには娯楽やバイトなどの「楽しいこと」や「お金がもらえること」が挙げられます。「楽しいこと」のためにはお金を払い、「お金がもらえること」のためには多少苦しいこともします。 

 ただ、私のやっている陸上競技では「お金を払って」「苦しいこと」をしています。これは冷静に考えると、とんでもないことです。熱血に考えてもどうかしています。さらに、専門種目としている800mは、その陸上競技の中でも苦しいものとされているのです。 

 なかなか救いようのない事実ですが、冒頭の自己紹介で書いた通り、私は800mという種目の「トラック二周」が非常に気に入っています。高校時代は5000m競歩を専門としていたこともあり、スピードを出した走りに憧れを持っていました。ただ、我慢要素や戦略性の高い長距離のレースも好きでした。 

 そんな私にとって最適だったのが800mです。この種目はスピードを出しつつも高い戦略性が求められ、見てよし走ってよしの最高に面白い競技です。なお、私は「戦略性の高低」を「あえてスピードを緩める展開があるかどうか」で定義しています。800mは、この戦略性を持っている競技の中で最もスピードを出すという点で、非常に魅力的なのです。 

 さらに嬉しいのが、この種目は陸上競技の中でも一二を争う苦しさを持っているということです。先ほど、「苦しいことにお金を払っている」と書きましたが、正確にはそんなことをする人間は存在しません。というのも、我々は「苦しいこと」の先にある「達成感」あるいは「開放感」にお金を払っているからです。 

 つまり、苦しいことを乗り越えた先にある「快楽」を求めており、そしてその快楽は「苦しさ」に比例して増幅すると考えられます。この点において、陸上競技の中でもトップクラスに苦しいとされる800mは、その後の「達成感」や「開放感」に代表される「快楽」もそれだけ高いのです。 

 以上が、私の陸上競技ひいては800mという種目に取り憑かれている理由です。また、昔から「努力が数字という評価で返ってくる行為」が好きという単純な理由もある気がしますが、そこまで書こうと思うと長くなってしまうため割愛します。 

 最後に、絶賛学内選考枠争い中の関東インカレについて触れます。といっても、書く事自体はあまり多くありません。4月29日執筆現在、標準は切りながらも4番手の私ですが、何が何でも出場したいという話です。 

 現在三年生の私は、関東インカレへの出場機会は残すところ二回、つまり今年を逃すと残り一回となってしまいます。これは非常に由々しき事態であり、なんとしてでも学内選考を乗り越えなければいけません。

 自信はありますが、正直どうなるかは分かりません。もし負けたときも後悔が無いように、ではなく「死んでも勝つ」という気持ちで残りの選考レースを駆け抜けようと思います。よろしくお願いいたします。 

 

画像左手前 

 次回の部員日記は、長距離女子・競歩パートの湯田和未さんに回したいと思います。彼女は今年の春合宿から陸上部の練習に参加しており、先日は1年生ながら個人選手権に出場を果たすなど、疑いようのない期待の新星です。言わずもがな高校時代からその競技力は研ぎ澄まされており、全国の舞台で活躍する姿が報告されています。 

 さらに特筆すべきはその所属学部であり、知る人ぞ知る現代心理学部、それも心理学科に所属しています。陸上部でも稀有な学部学科ですが、彼女の存在によって学年に1人というノルマを今年も達成することができました。 

 「なんとなく選んだ」ではなく、心理学を学びたくて選んだという点もポイントが高く、これからの陸上部メンタルヘルスパートを牽引することが期待されています。そんな彼女ですが、一体全体どんな文章を書くのでしょうか。 

乞うご期待! 

以上となります。 

長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。