2025/6/24 全カレ特別編①~八村巧馬~

こんにちは。広報3年の町田です。

本日より6/5~6/8に岡山県シティライトスタジアムで行われました第94回日本学生陸上競技対校選手権大会に出場した選手の投稿を行います!選手の皆さんには出場してみて感じたこと、部員に向けてなど思うことを書いていただきました。投稿は、現在投稿しているもの(リレー形式のもの)とは別に投稿していきます。立教大学の代表として全国の舞台で戦い抜いた選手の日記を是非ご覧ください!!

本日は、長距離女子・競歩パート2年の八村巧馬です。ひたむきに練習する姿が印象的で、大学に入り自己ベストを大幅に更新しています。関東インカレでは男子二部10000mWで2位に輝きました。そんな彼の全日本インカレへの想いを是非ご覧ください。

いつもより少し短い10000mWとちょっとした自慢

ちょうど一年ぶりに部員日記を書くことになりました。お久しぶりです。長距離女子、競歩パート2年の八村巧馬です。


今回は岡山で行われた全日本インカレの振り返りなので簡単にこの一年間も振り返りながら、全カレに想いを馳せたあと、軽く自慢話しようと思います。
まず最初に監督をはじめとするOB,OG,紫聖会の方々、普段からの絶え間ない皆さんのご支援のおかげで全日本インカレという高い舞台に立つことができました。ほんとうにありがとうございました。また立教大学の陸上部だけでなく、これまで僕の陸上競技に関わってきてくれた全ての人達にお礼を言いたいです。ありがとうございました。
自己紹介は前の部員日記でしたので今回は割愛させていただきます。気になる方は前回の僕の部員日記「才能のない僕」をご確認ください。
まず全カレまでの振り返りで今までの自己ベストと今の僕の自己ベストを振り返ってみます。
10000mW 49分45秒(高校2年10kmW)→41分30秒61(大学2年)
20kmW 1時間33分38秒(大学1年1月)→1時間26分9秒(大学1年2月)
5000mW 23分27秒89(高校3年)→21分26秒54(大学1年)
このようになっています。正直とてもびっくりしています。一番タイムが伸びた10000mWでは8分15秒もタイムを縮めています。1000m当たり50秒、トラック一周当たり20秒ほど早く歩いていることになります。実は大学で陸上を続けるにあたって4年間の目標タイムを設定したのですが、そのタイムは大学4年時に10000mWで42分30秒でした。もう2年生の段階でその目標より1分くらい速く歩いています。練習に関しては量、質は伸びていますが特に何があったわけでもなくただ単調に練習を繰り返していただけです。でも強いて言うなら関わる競歩選手の数が圧倒的に多くなりました。
 立教大学の選手だけではなく、他大学の競歩選手と話して、見て、練習して大学生になってからの1年間は本当に充実した競歩生活を送ることができました。「夢中」という言葉がありますが本当に「夢」の「中」にいるような本当に幸せな一年でした。本当に今まで関わってくれた競歩選手のみなさん、ありがとうございました。
 話は少し変わりますが大学になってから競歩がマイナースポーツって感じがしないんですよ。周りはこんなに沢山の素敵な競歩選手がいるのに、こんなに面白い競技なのに、こんなに楽しいのに、なんで競歩ってこんな扱いなのだろうと真剣に考えています。競歩って夢があると思うんですよ。競歩って技術種目だから運動神経が悪くても、走るのが遅くても、筋肉がなくても、誰にでも高い舞台で戦える可能性の秘めた競技だと思うんです。こんな世界一楽しくて、面白くて、華がなくて、きつくて、理不尽なスポーツってないと思うんです。なのにどうして人気がないのでしょう?
 そろそろ全日本インカレの話をしようと思います。
全日本インカレに出たいと思ったのは高校3年の6月でした。高校3年の6月にインターハイ出場を賭けた北関東の大会がありました。5位までインターハイに出場できる中、僕は6位でインターハイに出場することはもう絶対にありえなくなりました。だからもう全カレにでるしかない、インターハイに出場出来なかった弱い選手ではなく、インハイに出場することはできなかったけど全カレに出場した強い選手になりたかったのです。その挫折感が僕を強くしたと思っているので、最近は結果的にインハイに行けなくて良かったなと思ったり、思わなかったりです。
今回の全日本インカレはそんな気持ちを塗り替えて勇んで試合に望んだというわけではなく、4月から3連戦の3戦目で正直、心と体のどちらの状態も整っていませんでした。そんな中でのレースだったので最初から捨て身のレースでした。僕は前半に突っ込んで入るレースは大嫌いでペースを決めたらそれと同じか、それよりも少し遅いくらいで入るレースが好きです。ですが今回はダメで元々だったので嫌いな突っ込んだレースをしようと思いました。それが功を奏したのか5000mの通過は自己ベストの通過タイムよりも15秒くらい速く、さらにとても余裕を持って通過しました。そしたら不思議なことが起こったのです。警告掲示板に2枚も警告が僕の欄についていたのです。次の一周で注意が出て、もう無理かもなと思ったら失格してしまいました。こうして僕のいつもより少し短い10000mWは終わってしまいました。
僕自身失格するのは初めてではなかったのですが歩き切れないという経験は初めてでした。失格してトラックを振り返るとまだ歩いている人がたくさんいて、まるで最初から僕はそこにいなかったような、試合から切り離された絶望感がありました。
でも振り返ってみると去年は応援していただけだし、心身がボロボロ5000の通過も早かったし、僕にしてはよくやったと納得してしまいました。だから失格したというか、そんな気持ちだからダメだったんだろうなと今はそう思ってしまったことを悔しいと思っています。
全カレがもう終わって次の大きなレースは20kmWになりました。今現在まで心身は疲れていてまともに練習はできていませんが今年は絶対に20kmWか変更されるハーフマラソン競歩で結果を出します。応援よろしくお願いします。
そして最後に軽く自慢話をさせてください。今年、競歩ブロックに一年生が2人も入ってきてくれました!りいなは一年生にして全カレに出場して、ゆうたはもう去年の僕よりも強いです!2人ともすごく強くて僕も毎日ひやひやしています!そして西口さんに加えて、今年卒業された牧野さんが競歩コーチになってくれました!牧野さんは部活は毎回来て今まで通りに一緒に練習してくれます!今年の立教競歩パートはコーチ2名、選手3名の今までにない体制になりました。本当に僕は環境に恵まれているなとしみじみと感じます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。これからも少しでもいい記録を出せるように精進します。そして男女合わせて立教競歩最強世代を目指して頑張ります!