2024/7/12 井上愛梨「沢山の支えてくれる人」

 

1年 井上愛梨 長距離女子パート (左)

 初めまして。競歩パート1年の八村巧馬くんから引き継ぎました。長距離女子パート1年の井上愛梨(いのうえあいり)です。日記を引き継いでくれた八村くん“はちむー”は、笑顔が素敵なみんなに愛されキャラです。彼がいるだけで場が和みますし、いつも彼から元気をもらっています。そんな誰に対してもフレンドリーで明るい彼ですが、練習は人一倍熱心です。彼は毎回練習の時には「今日は何をするの?」とか「今日は何をしたの?」と私に問いかけてくれます。そして私が聞き返すと、「20km歩いたよ」とか「今日は15km」と笑顔で言うので、恐ろしいです。そんな努力家な彼が私に日記を引き継いでくれたのですが、私は文章を書くのがあまり得意ではありません。ここ何週間も先輩方や同期の日記を読むことが楽しみで、今週は誰なんだろうな〜とわくわくしながら毎回読んでいましたが、こんなにも早く自分に回ってくるとは思っていませんでした。こうして手を動かしている間も何を書こうと頭をフル回転させながら書いています。拙い文章ですが、最後まで読んでいただければ幸いです。
 まず初めに、簡単な自己紹介をさせていただきます。MBTIはENFP(半年に1回くらいの頻度でやっていて毎回同じなので結構ENFPなのかもしれない)好きな食べ物は焼き鮭、苦手な食べ物はホイップクリームとバニラアイス。趣味は音楽を聴くこと。ミックスメドレーとかを聞くことが多いので、好きな曲やアーティストを聞かれても困ります。ずらずらと書いていても仕方がないので、雑談はここまでにしておいて、本題に移ろうと思います。
 では、私がどうやって過ごしてきたのか、そしてなぜ体育会の陸上部へ入部したのかを書かせていただきます。私は親が転勤族ということもあって、地元と言えるような場所はなく、中学も高校も転々としていました。中学生の頃は、通っていた学校に部活動がなかったので、色々なスポーツをのんびりとやっていました。そのままなんとなく高校へ進学して、3年間何をして過ごそうかな、なんて事を考えながら高1の半分が終わりました。私は立教英国学院という学校に通っていたので、「え、英国!?」と驚かれることが多く、英語ができそうとか上品そうとかお嬢というイメージをもたれやすいのですが、先に言ってしまいますと、全くそんなことないです。もちろん中には英語ができる子も上品な振る舞いができる子もいますし、全員が全員そうと言うわけではありません。ですが、少なくとも私は違いました。英語なんてどちらかと言えば苦手科目で、部屋に虫が1匹出るだけでみんなで大騒ぎだし、学校の食事で週の白米が食べれる日は、毎回おかわりの取り合いをしているくらいです。一方で、校舎の場所は車がないと行けないような場所にあったので、敷地は広く、体育館はもちろん、サッカーコートやテニスコート、8レーンある陸上トラックまでありました。陸上トラックは主に体育の授業で使われてたのですが、放課後の使用は自由だったので、私はよく走りに行っていました。最初は競技としてではなく、運動不足改善のためです。でもやっていくうちに、10周も走れた!8kmも走れるようになった!と徐々に走れるようになるのが嬉しくて、気づいたら走ることが好きになっていました。また、私の学校では冬に毎年恒例の1500m走があって、高1の冬に初めて走りました。きついなと思いながらなんとか走り終えて、記録は5’58”。こんなタイムでも倒れるくらい全力で、当時はもう二度とやりたくないと思いました。でも、立教英国学院には代々受け継がれている「1500m歴代記録」と言うものがありました。女子の記録は5’48”。そんな記録があることは走り終えた後から知って、どうせやるなら、あと10秒なら、切りたい!と思って練習を始めました。もちろん何をしたらいいかなんて全くわかりません。幸いにも体育の先生が陸上をやられていた方だったので、その先生のもとで練習をさせてもらいました。目標は「5’48”ではなくて、5’00”を切ること。」手の届きそうにもない目標でしたが、やるからにはと言う思いで決めました。何度も挑戦する機会はあったもののなかなか切れず、もういいかな、と思ってしまうこともありました。なんと言っても、学校には走っている人がいなくて、ライバルや一緒に走る仲間もいなかったので、頑張った分だけ自分の欲が満たされるだけです。それでも応援してくれる人がいたからこそ最後まで続けることができて、今の自分があるんだと思います。高3の冬にやっと切れたのが嬉しくて、全く手の届かない目標だったのに、挑戦し続けたら達成できるんだと思った時、本格的に陸上を部活でやってみたいと思うようになりました。
 もちろん経験値の少ない私にとって、大学から陸上部へ入部することに不安や躊躇いもあり、なかなか決断することが出来ませんでした。部活の見学へ行かせていただいた時、タイムにこだわりながら熱心に練習をしている先輩方の姿を見て、圧倒されました。本当にやっていけるのかと不安にもなりました。でも同時にそんな素敵なチームの中で走ってみたいなという思いも湧いてきました。これが陸上部に入部した理由です。本格的に活動が始まってからは練習についていくので精一杯で、陸上を競技としてやることの意味を知りました。楽しいとか好きというだけでは通用しない世界だなんて頭ではわかっていたけれど、いざ始まってみると今までの自分がどれだけ井の中の蛙であったかを痛感します。普段から走っていて練習していれば、走っていない人に勝てるのは当たり前。でも1歩外に出れば、自分よりもすごい人たちばかりで、練習を積んでいく中で、やり切れない日もあります。その都度、劣等感を感じたり、悔しい気持ちにもなります。きつい、もう上がらないよ、これ以上走れないよ、そう思ってしまうこともあります。自分の気持ちの弱さとか粘らないといけないところで粘りきれずに垂れてしまうこと。少しづつやっていかないと、そうわかってはいてもやっぱり出来ないと悔しいし、陸上って自分が思っているほど甘い世界じゃないんだなと思いました。毎日毎日、積み重ねても思い通りの結果が出ない時もあるし、それでも切り替えて前に進んでいかないといけなくて、追い込んだ結果ケガに繋がってしまうことだってあるし、何が起こるかなんてわかりません。苦しいことの方が多いけれど、辞めたいと思ったことはありません。どんな時でも相談に乗ってくれて、アドバイスをしてくださる大好きな先輩方や同期のおかげです。同期とは高校もみんな全く違う環境で、歩んできた道も全く違います。けれど今では当たり前のように同じグラウンドで練習をして、他愛もない会話でいつも盛り上がって、同期が試合で結果を残すと嬉しいし、私も頑張ろうと刺激にもなります。まだ出会ってから3ヶ月しか経っていないなんて信じられないほどなんでも話せるような不思議な仲です。そして最後に、陸上部の好きなところを言わせてください。立教大学の陸上部は基本的に練習はパートごとに別れているのですが、「ファイト」と声を掛け合いながら練習をしています。「ファイト」と言ってもらえるとパワーをもらえるし、自分も「ファイト」と言ってパワーを与えたいなと思っています。その時、パートが違くても、練習は違くても、ワンチームだという繋がりを感じます。そんな素敵な仲間に支えられて幸せです。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。次は短距離パート3年の久留戸律早さんにバトンパスです!りささんは、いつも明るくて、一緒にいるだけで元気になれる、みんなの太陽のような先輩です!目が合うと手を振って話しかけてくれる優しいりささんですが、走っている姿を見ると、キレのよいスプリントに思わずギャップ萌えです!!そんなりささんの日記を楽しみにしていてください!それでは。