2024/8/2 佐藤壮輔「仲間」

1年 佐藤壮輔 短距離パート (写真中央)

初めまして。サポーターパート1年の蓮見光洋君から引き継いだ、短距離パート1年の佐藤壮輔です。柊斗、光洋という1年男子の流れが少しできつつあるのを見て、「もしかしたらそろそろ自分にも回ってくるかもな~」なんて陽気に考えたりしていましたが、まさか本当に回ってくるとは…。光洋は野球部で鍛え上げたであろう大きい声量でタイムを読み上げてくれたり、サポーターの同期唯一の男子ということで、中高6年間男子校の僕としては最初から話しやすかったりと、とても助かっています。

さて、ここからは僕自身についての話などをしていきたいと思います。文章を書くのは苦手なくせに話し出すと止まらないたちなので、拙い文章になるとは思いますが、最後までどうぞお付き合いください。

僕は前回の部員日誌で光洋が言っていたように、野球経験者です。しかしずっと野球をやっていた訳ではなく、小学校のころにはサッカーと水泳をやり、中学校に入ってから初めて野球部に入りました。野球部での記憶といえば、楽しかったものよりも辛かった記憶の方が多いです。今思えば何のためにやっていたのかというただひたすら走り続けるだけの走り込み、喉が張り裂けるほど声を出さないと怒られる、など様々です。とにかく僕は、好きで野球をやっているというよりは「やらされている」というイメージで続けていました。これは野球に限った話ではありません。小学校の頃やっていたサッカーや水泳も、自分から始めておきながら嫌々やっていたので、長くは続きませんでした。
そんな何をやっても長続きしない僕が初めて自分から努力しようと思ったり、ずっと続けたいと思えたりしたのが陸上でした。最初は中学で野球をやめた後どの部活に入ろうか考え、「自分は野球部で一番足が速かったし陸上部でいっか」などと適当な理由で入部した陸上部ですが、練習や試合を重ねていくうちに、自分の努力や怠けがタイムとして目に見えて現れるところに面白さを感じ、もっと良い記録を出そうと躍起になっていました。
入部して半年ほど経った頃にあった東京都の1年生大会で、僕は200mで4位入賞を果たしました。同期や先輩、顧問の先生から褒められ、「もしかしたらすごい選手になれるかもしれない」などと調子に乗ったりしていました。しかし現実はそうは甘くありません。そこから僕は引退するまでほとんどベストを更新できないままで終わりました。高3では200mで強者ぞろいの支部予選を何とか抜けて最後の都大会に進出することは出来たものの、最低な記録を残して予選敗退。弱小校ではありましたが、唯一僕の高校で関東大会への期待がかかっていたマイルリレーでも、僕が200mから気持ちを切り替えることができずにここでも酷いラップタイムを出し、予選敗退となりました。
僕はその時も引退式でも、泣くことができませんでした。何も成し遂げられていなかったからです。同期や後輩は高校の記録を続々と塗り替えていく、なのに自分は最後の最後まで何をやっているんだ、と怒りとも悲しみともとれる、何とも言えない感情がこみ上げていました。何も果たせなかった自分は、何かを成し遂げるまで陸上を続けるしかないと思い、大学でも陸上を続ける決意をしました。

ここまで長々と僕自身について語ってしまいましたが、ここからが僕が皆さんに一番伝えたい内容です。
記録がなかなか伸びず、辛い練習もある中で、なぜ僕は陸上を続けられたと思いますか?もちろん、記録を更新してやろうという強い気持ちがあったこともありますが、一番は「仲間」の存在です。「仲間」といっても同期や先輩、後輩など色々いると思いますが、僕の場合最も影響を受けているのはやはり同期の存在です。高校の時の同期はとにかくお互いにプライドが高かったので、どんな辛いメニューでも、どんなに記録が伸びない時でも、互いに負けたくないという気持ちで乗り越えることができました。
立教陸上競技部に入部した時は、多少僕の人見知りが発動したものの、すぐに同期の皆と仲良くなることができました。実力的にほぼ最底辺にいる僕は、自分よりも遥か格上の人たちと関わっていく中で、今までの自分がどれだけ何も考えずに陸上をやっていたのかということに気づかされました。そこで僕は同期を中心に、今までの自分のやり方は忘れて、とにかく1から「学ぶ」ことから始めようと思いました。皆とても優しく、とても速いので、ここならさらに成長することができると思いました。実際、彼らと練習を重ねていくうちに、わずかではありますが自己ベストを更新できたりと、成長を実感することができています。
高校の時ももちろんそうですが、やはり僕は同期に恵まれていると感じています。彼らといるから頑張ろうと思えるし、彼らと競い合うから成長できる。そんな彼らにはとても感謝しているし、とても大好きです。(普段、面と向かって言えるわけがないのでここで言っておきます)
皆さんにも自分自身の支えとなっている「仲間」がいるのではないでしょうか。そんな「仲間」を大切にしてください。きっとあなたの成長の支えとなってくれます。
僕はこれからも大切な「仲間」と共に成長していきたいと思っています!

さて次回の部員日誌ですが、僕と同じく短距離1年の前嶋大希君にお願いしようと思います。大希は感情をあまり表に出しませんが、口を開けばとんでもない偏見をぶち込んでくるので、僕はいつも被害を受けています。そんな彼ですが陸上に対する熱意は人一倍で、努力を惜しまない実力者です。最近僕はそんな大希から色々と教わっています!「部員日誌ちょうど書きたかったわ」と言っていた大希はどんなことを書いてくれるのでしょうか。楽しみにお待ちください!

以上で僕の部員日誌を終わりたいと思います。下手な文章に最後までお付き合いいただきありがとうございました!