2024/6/14 榊原聡真「光るグラウンドを 駆け抜けろ立教」
2年 榊原聡真 / 短距離パート 副務補佐
こんばんは。
主将の川嶋康駿さんから引き継ぎました、短距離2年の榊原聡真です。川嶋さんは、全日本インカレや個人選手権などといった、学生トップクラスの大会に出場し活躍する競技力に加え、誰よりもチームを考え行動するリーダーシップの持ち主です。川嶋さんほど主将が似合う人はいません。そんな川嶋さんとともに、チームをより強くしていきたいと思います。
先日、LINEの通知が鳴り、確認したところ川嶋さんでした。部員日記をお願いしたいというメッセージを見て、まさか自分が2番目にバトンを受け取るとは思っておらず驚きました。文章を書くことは得意ではありませんが、最後までお読みいただけると幸いです。
初めての部員日記ということなので、軽く自己紹介をさせていただきます。
私は愛知県蒲郡市出身で、豊川高校を卒業しました。高校の陸上競技部のOBには、法政大学や富士通でご活躍された、長田拓也さんがいらっしゃいます。日本選手権入賞や日本代表など輝かしい実績を持っておられ、遥か遠い雲の上の存在でありますが、少しでも近づけるように努力したいと思います。私が陸上競技を始めたのは小学2年です。この一文だけを読むと、陸上一筋と思うかもしれませんが、そうではありません。小学4年から中学3年までは軟式野球に明け暮れていたため、陸上の世界からは離れていました。高校から本格的に陸上競技に取り組み、現在に至ります。400mを専門に競技を行っています。趣味は、プロ野球観戦で、中日ドラゴンズファンです。勘の良い方は、タイトルで気がついたと思います。
今回は、大学で陸上競技を続けた理由と大学での競技生活について書かせていただきます。
競技を続けた理由。それは、再び全国の舞台に立ちリベンジするためです。転機は高校3年の徳島インターハイです。私は、400mとマイルリレーに出場しました。スタートリスト発表時のランキングでは、400mは準決勝進出、マイルリレーは決勝進出圏内につけていました。ベスト記録を更新し、決勝の舞台を走ることを意気込んで徳島の地に乗り込みましたが、不調と全国の壁に立ち塞がれ、400mは予選敗退、マイルリレーは準決勝敗退という結果に終わりました。決勝のレースをスタンドで見て、今までに感じたことのない悔しさや、やるせなさを味わいました。決勝の舞台を走り、高校2年の福井インターハイ後に急逝した恩師に賞状とメダルを持って帰りたかった。様々な未練を残したまま、インターハイを終えました。インターハイが始まるまでは、陸上競技に区切りをつけるつもりでした。大学で競技を続けている自分をイメージできなかったことや、高校野球をしていた友人の姿を見てきて、草野球かサークルなどで、中学3年でやめた野球をしたかったことが大きな理由です。しかし、インターハイで多くの未練を残したことが、心に引っ掛かりました。中途半端な結果で終わってしまったためか、私の中の陸上に対する思いは消えていませんでした。全国の舞台に残した未練は、全国の舞台でリベンジすることでしか晴らすことはできない。そう思い、大学でも競技を続けるという決断をしました。他にも、高校で野球から陸上へ転向し、初心者同然の状態から全国の舞台に立つところまで這い上がった陸上生活を、特に高校3年で転向した400mを、ここで終わらせたくなかったという思いが生じたからという理由もあります。これ以上は、書き始めると長くなってしまうため、この程度で収めようと思います。
全国の舞台に立ちリベンジするために、大学での競技生活をスタートさせましたが、1年目のシーズンは何一つうまくいかず、非常に苦しいシーズンでした。指導者がいない中での練習や一人暮らしなど、高校から大きく環境が変化し、対応するまでに期間を要しました。また、度重なる足の違和感や不調に悩まされ、納得する練習ができない日々が続きました。記録を全く残すことができず、全国の舞台は遠ざかっていく一方、このまま競技を続けてよいのかと悩むときもありました。何もできないまま1年目のシーズンを終えました。2年目のシーズンは必ず結果を残す。そう覚悟を決め、冬季練習に入りました。同時期に先輩から短長ブロックのメニューなどを任され、より自分やチームの結果に対して責任感が生まれました。再起をかけた冬季練習。陸上生活の中で、最も多い量の走り込みや筋力トレーニングなどを行いました。冬季練習の成果もあり、シーズン序盤から好調を維持し、関東インカレに臨みました。400mは47秒75の自己ベストで2位、マイルリレーは優勝を勝ち取りました。この舞台に懸けていた思いや戦いの覚悟は誰よりも強く、それが関東インカレという舞台で示されたと思います。今までの努力や湧きのぼる意気が一筋の光を差し、記録が出ずに苦しんでいた日々に夜明けを告げたと思います。高校時代の自分を超えて再び立ち上がり、成長できたことは素直に嬉しかったです。苦しかった日々が長かったからこそ、心の底から安心して喜べたと思います。
しかし、このままではいけないことは、自分が一番理解しています。全日本インカレやグランプリの標準記録を突破することはできておらず、全国の舞台に立つ資格すらありません。全国の舞台に立つための壁は高く、いばらの道であることは確かです。ですが、残りの2年で必ず全国の舞台に立ち、高校のリベンジをして見せます。這い上がる力には自信があります。どのような状況に置かれても努力を怠ることなく、ひたむきに前進し、栄光の頂へ歩み続けたいと思います。
「試練を乗り越え 光栄ある戦士となる」これは、中日ドラゴンズの福永裕基選手の応援歌の前半のフレーズです。私は、福永選手の応援歌が好きで、関東インカレの時にも、頭の中で流していました。福永選手の野球人生が表されており、歌詞の意味も濃いため好きです。野球の話はさておき、今後の競技生活の中で、伸び悩む時期や怪我、挫折などといった試練が待ち受けていることは確実です。その試練を一つ一つ確実に乗り越えることで成長し、全国で戦うに相応しい選手となることができると思います。自らの手でチャンスを掴んで切り開き、さらなる高みへ行くために、待ち受ける試練に挑み、乗り越えて成長していきたいです。
次回の部員日記は、短距離ブロック3年の伊藤慎太郎さんにお願いしようと思います。
伊藤さんは、主務として数多くの仕事をこなし、チームを支えています。伊藤さんなしには、チームは成り立ちません。私は、副務補佐として仕事をしていますが、お世話になってばかりの日々です。伊藤さんは110mHの選手であり、先日の関東インカレでも入賞しています。競技のみならずチーム幹部などとして、多方面でご活躍されている伊藤さんの部員日記に期待です。
長く拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。それでは失礼します。