2025/3/3 酒井萌花「14年間の青春」

長距離女子パート 4年 酒井萌花 (写真右)

こんにちは!昨年度、長距離女子パートチーフを務めていました 社会学部社会学科4年 酒井萌花(さかいもか)と申します。

まずはじめに、監督方、OBOG並びに紫聖会の皆様、日頃から沢山のご支援本当にありがとうございます。感謝申し上げます。皆様のご支援のおかげで、私共は目標に向け練習に励むことができていると存じ上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
また私事で恐縮ですが、昨年の駅伝をもって引退しましたので、競技を通じて出会ってくださった全ての方、辛い時支えくれた家族や中高大変お世話になった部活の顧問堀井先生、同期をはじめ部員の皆様本当にありがとうございました!感謝の気持ちでいっぱいです。

改めまして、この度、サポーターパート4年 井石亜花理(いせきあかり)から引き継ぎました。あかりは、皆さんもご存知の通り、とてもエネルギッシュで練習等、辛い時も沢山励ましてくれるだけでなく、同じパートチーフという立場で苦悩を共有することも多く、本当に心強い存在です!私自身は既に競技を引退した身ですが、現役時は何度もその笑顔と明るさに救われたので本当に感謝しかありません!
また正直なところ、卒業まで残り1ヶ月を切るこのタイミングで部員日記が回ってくるとは思っていなかったので驚きもありますが、読んでくださる方にとって少しでも実のあるお話を綴れればと思います。

私自身の話に移りますが、昨年度長距離女子パートチーフを務めていたということもあり、私の存在を知ってくださっている方は一定数いらっしゃると思います。ですが、恐らくお話ししたことがない方も多いので、これを機に少しでも私の中身を知っていただけたら幸いです。
そのため、今回は【これまでの競技生活、並びにそこから学んだこと】【OFFの過ごし方】を中心に記していきたいと思います。

第一に、私の経歴についてです。私は小学校から大学まで16年間立教に在籍しているだけでなく、そのうち12年間女子校に通っていたという珍しい経歴を持ち合わせています。この経歴ゆえ、部内でも屈指の立教愛好家だと自負しています。笑 また私は幼少期の頃、ピアノや生花、習字に勤しんでおり、いかにも文化系女子でした。そんな私が180℃方向転換し陸上にのめり込んだのは小学3年生で、ランニング好きの父の影響を受けたためでした。中でも、努力が結果に繋がりやすい長距離の魅力を知った私は同時期にクラブチームにも通い始め、競技に影響するからという理由でベリーショートを愛したほどでした。今ではロング命なので考えられませんね。中学に上がると部活動も増え、クラブチームの練習と両立することになり、陸上漬けの日々を送っていました。高校に上がる頃には、クラブチームを卒業しており、部活一本で「強豪校の選手に勝ち全国大会出場」を目標に掲げ、練習に励んでいました。しかし高校陸上は自分の中で最も辛い時期でした。というのも、私が所属する部活は長距離選手が3人のみであったうえ、皆走力が異なり練習相手がいなかったためです。また練習メニューも自分で決める必要があり、授業後1人で競技場に行き決めたメニューを淡々とこなす日々が続きました。クリスマスにも1人で競技場に行きポイントをしていたのは今では驚愕です笑 また他校の友人がチームメイトと練習する姿を見て何度も心が折れました。このように、自分なりに練習に打ち込み、努力はしたつもりでしたが、実力不足に相まってコロナの影響もあり自身の目標は達成できませんでした。当時、相当な悔しさはありましたが、正直自分の学生生活殆どを陸上に費やしていたため、後悔はなく、大学では「1番頑張ったことは遊び」と言い切れるくらい反動で楽しもうと意気込んでいました。笑 しかし、自分の性格上、何かに打ち込みたいという気持ちが先行し、リベンジということも兼ねて再度陸上部に入部しました。
大学の陸上生活は、これまでの14年間の中で最も濃く楽しかったと断言できます。その理由として、【チーム、仲間】を1番感じて競技に取り組めたことが挙げられます。というのも、立教大学陸上競技部はパート問わず皆んなが優しく、応援してくれるので、ワンチームを感じて練習に励めたためです。例えば、調子が上がりいい走りができた際、サポーターの同期が一緒になって喜んでくれたりと、個人競技ではあるものの皆んなで頑張っていることを実感できた経験が挙げられます。この【ワンチームで頑張る意識】を持てたことで、自分もより練習に身が入ったと言い切れます。入部1年目は大腿骨の疲労骨折をしてモチベーションが低迷していた時期もありましたが、チームメイトに助けられ復帰し今の自分があります。またこれまでの目標であった「全国大会出場」も富士山女子駅伝という形で達成することができ本当に感無量でした。この結果は、先輩方を初めチームメイトの力があったからこそなので皆には本当に感謝してもしきれません。
またこの文章を見る限りでは、一見目標も達成できて素晴らしい競技生活だったと感じるかもしれませんが、正直なところ、思い描いていたものとはかなり異なっていたと思います。というのも、大学陸上では、全国大会出場は叶えられましたが、主としていた1500m3000mではPBすら出せず結果に苦しんだうえ、学生主体ゆえ、チームの上に立った際に感じる 決めることの難しさや判断に伴う責任感は計り知れないものだったためです。しかし、4年間を通じて感じたことは、【結果と同じくらい過程も大事】ということです。勿論、競技上、結果のみが見られるスポーツということは承知の上ですが、結果を出すために自分なりに何が必要かを考えて動く力は今後も生きると思いますし、努力していることをチームメイトが褒めてくれることもあるため、まずは目標達成に向け行動に移す、この過程も非常に大切だと考えるようになりました。この価値観は【チーム、仲間】を大切にする立教大学陸上競技部だからこそ得られたものだと思っています。
まだ現役で競技に取り組んでいる方は、立教大学陸上競技部での4年間を通じて何かこれから先の人生においても活かせる価値観や考え方を習得してもらえればと思います。

ここからは完全に余談ですがお時間ある方は見ていただけると嬉しいです…!
私は先述の通り、これまで14年間陸上競技に取り組んできましたが、正直なところモチベーションを高く持ち続けることが苦手で、自分の機嫌を取るためにも【OFFの日】をとても大切にしていました。そのため、特に、後輩の皆に向けて、私のOFFの日の過ごし方をお伝えできればと思います!
恐らく、皆様ご存知の通り、私は大抵OFFの日は大好きなスイーツを食べるべくカフェを巡りまくっています。主な生息地は渋谷、表参道で時には浅草や日本橋、銀座など気になるところがあれば直ぐに足を運びます。そのため、バイト代の多くは食費に消えているのでは…と思っています。笑 そんな私は趣味を聞かれると大抵「カフェ巡り」と言っています。がしかし、それよりも自分の癒し的存在は「昆虫」だと思います。何言ってるの?となると思うんですけど、恐らくその反応が正しいと思います。そのため、最後に、私がこの夏〜秋に行った保護活動についてお話しできればと思います。
月日は遡って、昨年の9月、私は家の前でひっそり育てているレモンの木にアゲハ蝶の幼虫がいることに気がつきました。アゲハ蝶は柑橘系の植物を好むので毎年のように幼虫がそこの葉で生まれます。ですが、鳥に食べられてしまうのかなかなか幼虫達は蛹になれないんです。もうその光景を見るに耐えなかった私は保護しようと思い立ちまして、虫かごを買って幼虫を育て始めました。昆虫が苦手な方は本当にスルーして欲しいのですが、アゲハ蝶の幼虫は脱皮を繰り返すうちに体の色が黒から黄緑に変化しサイズも大きくなっていきます。その姿が可愛くてずっと癒しでした。3匹ほど保護していたのですが、大体1.2ヶ月すると皆蛹になって1週間後には無事羽化し飛び立っていきました。成虫になると流石に飼育はできないので、キャッチアンドリリースの精神で保護していましたが、流石に飛び立つ際、何なら羽化する頃から感無量でした。インターネットで調べてみると、小学3年生男子の自由研究と同じことをしていましたが童心を忘れない心って大事ですよね。


そんな私なので、動物園で最も好きなエリアは「爬虫類館」ですし、見た目が強烈な爬虫類が展示されている「キモい展」や「毒展」が大好きで、引退後1番行きたいところも「昆虫展」でした。そのため、引退後直ぐに、1人で上野まで行って昆虫を眺めてきました!やっぱりこういう癒しがないとやっていけませんね、はい。
皆様もぜひ頑張るモチベーション、癒しをつくっていただいて有意義な大学生活を送って欲しいと思います。

大変長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださった方は果たしているのでしょうか。
拙い文章になってしまいましたが、読んでくださった方がいらっしゃったら頑張って長文を綴った甲斐があります。

最後に、振り返ると、濃くはありましたが、本当にあっという間の4年間でした。よくある言葉にはなってしまいますが、まだ現役の皆様は後悔が残らないよう、結果に囚われすぎずに、立教の良さを活かして伸び伸びと頑張って欲しいと思います。心から応援しています!

また昆虫好きな方はぜひ一緒に昆虫展行きましょう!🐜という冗談を残して部員日記を締め括らせていただきます。

部員の方は卒業式会いましょうー!
お読みいただきありがとうございました!

次回は長距離女子パート4年長井愛奈(ながいあいな)にお願いしました。あいなは肯定Botという名前がつくほどの高い共感力と陸上部屈指のピッチ走法で有名なチームメイトです!掘れば掘るほど面白いあいながどんな文章を書いてくれるか楽しみです◎

写真左:長井 右:酒井