2025/10/17 小松幸暉「君に届けたい」

新田から引き続きましたゴリラ界隈の小松です。練習中は集中モードであまり喋らず、「地面との対話中なんで話しかけないでください」みたいな顔してますが、話すことは大好きなのでぜひ話しかけてください!

写真左 短距離パート3年小松  右 短距離パート3年新田

新田は生まれながらにして金メダルと黒カードを手にした上流階級ゴリラです。普段は爆笑トークで部内の空気を支配し、会話の一言一句にセンスが光ります。彼の発言は“名言”か“迷言”か紙一重ですが、ただ今、恋とハムストリングスを同時にぶっちぎり、精神的にも「オフシーズン」に突入しています。※本人曰く「恋もハムも再生する」らしい。

彼の陸上への情熱は本物であり、怪我をしても翌日には部活に来るという根っからの努力家であり、熱くて優しくて、どこか抜けてて、誰からも愛される存在です。そんな色んな意味でアツすぎる彼と共に全国の舞台で走るのが私の一つの目標です。

もし今、努力することに迷っている人がいるなら

私の大学陸上はずっと苦しんでいました。

“華の大学生活”なんて言葉からは想像できないほど、心が疲れていました。

朝起きた瞬間、減量のために「今日は何を食べるか」を考え、走らなきゃいけないのに、走るのが怖い。そんな日々をずっと続けてきました。

最初は「絶対に結果を出してやる」と燃えていましたが、体重が思うように落ちなかったり、怪我でタイムが落ちたりすると、

「この努力に意味はあるのか」と、心が折れそうになる瞬間が何度もありました。

試合帰りの電車の中、部屋の中、練習中。

何度も絶望感に浸りながら、立教の同期や高校の後輩が記録を更新していく中で、

自分だけが止まっているような気がしていました。

「やめよう」とは思いませんでした。

でもそれは前向きな理由ではなく、

走ることをやめたら本当に何も残らない気がしていたからです。

しがみついていました。

全日本に出たい、チームのために活躍したい。

そんな本音を口にするのが恥ずかしくて、

弱さを見せるのが怖くて、悪い結果すら冗談にして笑っていました。

“ひたむき”は派手なことじゃなく、誰にも見られていないところで、自分に負けないこと。

誰も褒めてくれなくても、貶されても、日々を積み重ねること。

それが本当の強さなんだと信じていました。

そんな時に――

「おれは小松の頑張り見てるよ」

その一言が、私を救ってくれました。

1人で走っていると思っていたけど、

同じように苦しみながらも前を向いている仲間がいる。そのことに気づいた時、そこが

“記録を追う場所”ではなく、“みんなの熱を感じる場所”に変わりました。

どんな結果になっても、過ごした時間に嘘はない。

互いに支え合い、励まし合ってきた日々が、

きっとこれからの人生でも自分を強くしてくれると思います。

だから、1人じゃなく“みんなで”頑張りたい。

同じ方向を見て、同じ夢を追いかけられるこの瞬間が今の自分にとって一番の幸せです。

もし努力が報われないと感じている人、

「自分には無理だ」と思っている人がいるなら伝えたいです。

覚悟を持って続けた努力は、必ず自分を支えてくれます。どんなことでもいい。小さくてもいい。積み重ねた日々は、絶対に無駄になりません。

私もまだ途中です。

結果がすべてじゃないことを、何度も思い知らされました。

あの惨めに感じた時間も、今この瞬間も確実に自分を成長させてくれています。

努力の先に何があるかなんて、誰にもわからない。

でも、努力した“自分”は確実に残る。

それが、どんな結果よりも価値のあることだと思います。

私は、努力が無駄じゃないことを必ず証明します。

次の試合では、10秒台が目標です。

この想いを、私に変わるきっかけをくれた人たちに届けたい。そして、今まさに悩んでいる誰かの背中を、ほんの少しでも押せたらと思います。

次の部員日誌は尊敬する我らが部長の榊原にお願いしたいと思います。聡真は関東インカレ優勝という輝かしい実績を持ち、自分に一切の妥協を許さない練習魔神でありながら、決して驕ることなく、後輩一人ひとりに優しく声をかけてくれる存在です。私にも、練習で落ち込んでいると笑って励ましてくれる、まさに“部の兄貴的存在”です。……ただし、その「見てるぞ」は時々別の意味を含んでいる可能性があります...笑。就活と部活動の両立という難しい状況の中、常にチームを引っ張ってくれている彼の部員日記をお楽しみに!

ここまでお読みいただきありがとうございます。

失礼します!