2024/11/8 辻啓太「執念」

写真一番右

こんにちは!西田から引き継ぎました中距離3年の辻です。自分は今部員日記のみんなの内容を集める係なので、先日西田からWordかテキストかどっちで送ればいい?と聞かれたついでに自分に回ってきました。
練習がある日は遅くまでグラウンドに残り、テスト期間やオフ期間もグラウンドに来てる割と練習バカの西田ですが、最近は明らかに練習に対する姿勢が違うなと見てて感じました。先週の部員日記を見てなるほどなと思い、自分も頑張らないとなと思いました。西田とは最初の方はあまり話す機会は多くありませんでした。ただ、昨年の明立戦の学年会が終わってから関わりが増え、冬期は同期男子と一緒に週1ペースで飲みに行ってた時もありました。いつもはスカしてますが、本当はみんなのことが大好きなめっちゃいいやつです。シーズンも終わったしそろそろ飲み行こうな。

まず軽く自己紹介させていただきたいと思います。私は埼玉県新座市出身のスポーツウエルネス学科のため、実家がキャンパスから自転車で5分ほどのところにあります。そのためその特権をフル活用し、朝はのんびりさせて貰ってます。その上ほとんど一限を取らないため、平日は10時起きがデフォルトです。
好きな動物はカワウソで、リュックの横にいつも付いているぬいぐるみはカワウソです。ラッコと間違われることがありますが、カワウソです。ちなみにスマホケースもちょっと塗装が禿げつつありますがカワウソです。本当にカワウソって可愛いんですよ。
好きなアーティストはYOASOBIで、高校の学総の時には「群青」を、受験の時には「あの夢をなぞって」を、今年の全カレの時には「舞台に立って」をよく聞いてました。この3曲に限らず、YOASOBIはいい曲が多いので、皆さん是非聞いてみてください!今週末東京ドームで行われるライブに行くので、今から楽しみすぎてワクワクしています。

自己紹介はこの辺りにして、本題に入りたいと思います。タイトルにもありますが、自身の陸上の原動力は、「執念」によるものが大きいです。中一から陸上を続けている私は、高二の初めまで実績、タイムもなければ上に繋がる大会の経験もほぼ無く、特別調子良い悪いも嬉しかったことも辛かったこともない平凡な陸上人生を歩んでおり、このまま何となく楽しかったなーで終わるのだと思ってました。そんな私に転機が訪れたのは高二の頃です。新人戦で800m6位入賞を果たし、タイムを2’14→1’57まで伸ばした私は、一躍県上位の選手に成長しました。自身の予想外の成長に大きな喜びを覚えると同時に、関東新人に出場することの出来なかったことに大きな悔しさを覚えました。この悔しさを晴らそうと自分の心の中に「執念」が芽生えました。そして、学総の目標をインターハイ出場に決め、ラストシーズンに臨みました。
地区予選落ちというまさかまさかの結果から始まった学総は、県、北関東では100%の力を出し切ることができ、決勝に進むことができましたが結果は7位。関東大会に出場するという形で晴らした「執念」は、インターハイをあと一人で逃した悔しさという形で再び自分に舞い戻り、全日本インカレ出場を目標に大学で陸上を続けることを決心させました。

大学に入ると自分と同じ境遇の、関東大会で惜しくもインターハイを逃した同期が何人も居ることを知りました。自分と同じ「執念」を持ち、大学でも陸上を続けている彼ら彼女らの存在と活躍は、常に自身の原動力となっています。一般入試で入学したためブランクもあり、本来の走りを取り戻す所からのスタートでした。結果は付いて来ず、足は痛いし同期はみんな結果残すしPB出すし、ブランク組も復帰するしで、自分だけ置いて行かれた1年目。自分が部活にいる意味ってなんだろうと考える時もありました。体の感覚がやっと戻りつつあり、練習でも昨年より明らかに手応えを感じるようになった2年目、練習が出来ているのに大会では結果を残せないというもどかしい状態が長く続きました。その間に前述した同期達は関カレで表彰台に登り、全カレA標を切り、グランプリに出場していました。それに対して自分は全カレまであと0.01秒届かず、出場を逃すという情けない結果で終わりました。これが俗に言う辻の0.01です。自分の中では常に焦りと劣等感があり、追い打ちをかけるように冬季は怪我で2ヶ月近く走れず、陸上を辞めたくなるときもありました。中一から高三まで怪我も不調も全くと言っていいほど無く、自己ベスト更新が当たり前という陸上人生を歩んできたため、大学に入ってからは正直あまり陸上を楽しめていませんでした。今シーズンも前半は練習の割に結果が出ないことが多く、関カレの準決勝では辻の0.01が再来し、情けない自分に苛立ちを覚えました。その直後に全カレ標準を切るも、ターゲットナンバーから漏れてしまう現状に病み、6月はほぼ毎日寝れない夜が続きました。どれだけ頑張っても、全国大会に出場出来ないという運命は決まってて、それには逆らえないのかなと思う時もありました。
それでも腐らなかった理由は、やはり「執念」でしょう。ここで辞めてしまえば私はあと一人でインターハイを逃し、あと0.01秒で全カレを逃した悔しさを一生抱えて生きていく常に過去を引っ張る情けない人間です。陸上の悔しさは陸上でしか晴らすことが出来ないため、ここでは終わる訳にはいかない、こんな所で終わってたまるかという気持ちでなんとか腐らずにやってこれました。そして何より、自分を応援してくれるチームメイトや支えてくれる家族の存在です。一人じゃないからこそ、嬉しさも悔しさも分かち合える存在がいるからこそ、結果で恩返しをするために常に執念を持ち続けることが出来ました。

そして、全カレの締め切りが迫った7月の日大記録会、怪我明けではありましたがまさかの自己ベスト&全カレ標準突破。陸上人生初の全国大会である全カレに出場し、3年間抱き続けてきた「執念」をついに晴らすことが出来ました。奇しくも会場は3年前にインターハイを逃した時と同じ等々力競技場。結果論に過ぎませんが、これも何かの偶然なのかなと思いました。結果は全く振るいませんでしたが、達成感と満足感は大いにありました。何より楽しかったです。久しぶりに陸上を楽しいと思えることができました。そして、全国大会出場は陸上を始めた時から夢として抱いていたものでした。大小関係なく、人生で夢を叶えるという経験をしたことがなかったため、とても嬉しかったです。そして、先月末には同日に記録会を2つハシゴし、どちらも自己ベストを更新。2本目に至っては全カレA標準を突破し、昔から抱き続けた夢の舞台はスタートラインに変わりました。

写真左から二番目

「執念」を原動力にこれまで取り組んで来た陸上ですが、今自分の中にそのような感情はあまりありません。全カレで結果を残すことの出来なかった悔しさを来年晴らすという気持ちはこれまでの執念と同じくらいかそれ以上ありますが、それと同時に新たな陸上を頑張る原動力を見つけました。
それは、自身の結果を多少なりとも原動力としてくれる人の存在です。7月に全カレを切った時や、先月全カレA標準を切った時、「辻がタイムを出したから練習を頑張ろうと思えた(超超うる覚え)」といった言葉を言われました。自身の努力が他の人に影響を与えられたことも嬉しかったし、自分の結果を意識してくれる人が居ることにも嬉しさを覚えました。他の人と比べて特筆したものを持っていない自分が人に影響を与えるといったことはこの先ほぼないと思うので、この嬉しさを噛み締め、これからの原動力にしたいと思いました。

来年は陸上人生ラストシーズンになるかもしれません。来シーズンの目標は、大きな大会で勝てる選手になることです。結果を残すことはもちろん大事ですが、結果を出すことが出来ても出来なくてもどうせ陸上は続けたくなるということに最近気づきました。そのため、楽しむことを忘れずに、最高の仲間とみんなで笑って終われることを大事にしたいと思いました。大学陸上もあと少し、就活も重なってここから大変だと思うけど、みんなで頑張ろう!

写真左から森野、辻、西田

次は誰にしようかなと悩んでて、使う写真何にしようか探してたら西田ともりりんとスリーショットがあってちょうどいいやと思ったため、中距離パート2年の森野結太にお願いしました。長い距離に強く、これからの冬季練期間で無双状態に入ると思われるもりりんですが、彼の強点はなんと言っても圧倒的な女子力でしょう。ひとり暮らしでオシャレな料理を自炊し、時々お菓子を作ってはみんなに配ってます。本当に非の打ち所がないです。同じ牛丼バイト界隈とは思えません。
そんな彼がどんな部員日記を書くか楽しみですね!次回の更新もお楽しみに!