2024/10/21 大場大輔「焦るな急げ」

1年 短距離パート 大場大輔 (写真右)

皆さんこんにちは。フィールドパートの歩睦さんから引き継ぎました、短距離パート一年の大場大輔です。歩睦さんとは違うパートですが、たくさん話すことができて非常に嬉しく思っています。歩睦さんの部員日記はとても面白く、後に書くのはハードルがとても高いのですが、過去のことを振り返るいい機会になると思い、次の部員日記を書く人を募集している歩睦さんのビーリアルに反応したところ、10秒くらいで返信が来て、書くことが決まりました。長くなってしまいますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。


さて、ここからは自分の陸上を振り返りながら陸上競技に対する思いを書かせていただきます。自分が陸上競技を始めたのは中学生の時でした。明確に種目が決まっておらず、200m~1500m,ジャベリックスロー(やり投げのような種目)など様々な種目に出場していました。学校の運動会の徒競走でほぼ毎年一位(小学校5年生のみ負けた)を取り、足が速いと思い込んでいた自分でしたが、大会に出ると自分より圧倒的に速い人たちがたくさんいて自分の過信を知りました。区の連合陸上でのリレーで短距離種目の楽しさに気づきましたが、結局中学生の間に100mに出ることはなく終わってしまいました。今思えば100mに出ておけばよかったかなと少しだけ後悔していますが、200mで酸欠になるような自分が駅伝を二回も走ることができたのでそれはそれで良かったかなとも思います。


そして文京高校に入り、本格的に短距離走に取り組みました。一年生の間は走るたびに記録を更新し、高校二年生の4月には11.02という10秒台目前の記録を出すことができました。しかし、その後の都大会では予選落ち。200mでは自己ベストを更新したものの準決勝で敗退。それまでがあまりにも順調すぎたため、伸び悩みというものを初めて経験し、苦しかったです。また都大会から約2か月後の夏の記録会で自分の先輩が10秒台を出しました。当時タイムが近く一番意識していた先輩だったので「おめでとうございます」と言ったのですが心の中では相当悔しさと焦りを感じたのは今でも忘れられません。そしてあっという間に最後の新人大会の時期になり、都大会に出るためには自己ベストを更新しないといけないと思われる中直前まで腰を痛め練習ができず、不安と焦りから前日にはかなり強い口調で母親に八つ当たりをしてしまいました。今では本当に申し訳なく思っています。大会前日はほぼ寝られなかったのですが、この大会で初めての10秒台を出すことができました。かなり嬉しかったのですが、都大会では準決勝で敗退し都の決勝に残ることができませんでした。そしてあっという間に3年生になり最後のシーズンを迎えました。初戦から10秒台で走り、2戦目で10.86の自己ベストを更新、今年はいけるぞという自信が湧きました。しかし南関東出場を懸けた都大会の準決勝のタイムは11.43のぶっちぎり最下位。終わった直後はコーチとトレーナーの前で涙を抑えることができませんでした。高校陸上では都の決勝に一度も残ることができず悔しかったですが、このまま悔しいままでは終われないなということを顧問の先生と話しました。次週の200mでは一年半振りに自己ベストを更新しましたが、準決勝で敗退しました。この大会を終えた後、悔しいままで終わることはできないと大学でも陸上を続ける決断をしました。


自分はかなり緊張するタイプでメンタルも強くはありません。試合の日は少し早く寝床に入るのですが、結局寝付けず、いつも寝ている時間を超えてしまうし、朝は極端に早起きしてしまいます。また、スタートの直前のセットを待っている瞬間の心拍数は部内では絶対にトップ、世界を探しても自分よりドクドクしている人はいないのではないかと思うくらいスタートの瞬間は緊張します。そしてスタートする前の自分の頭の中は、スタートミスったらどうしようや、負けたらどうしようという不安のオンパレードです。レースプランなどを考えていても相手や順位を意識すると何も考えられず、脳死で走るしかありません。高校生までは勝ち上がりの試合が多く、当時の自分のメンタルでは限界だったのかもしれませんが、大学は標準記録が設けられている大会が多く、それを切ることを目標に記録会に臨めるため、自分としてはそちらの方が変に気負わず、合っているのかなと思います。


陸上競技というものは残酷で数字で成果が出ます。実際、大学に入ってからはシンスプリントになり、腰の状態も良い時と悪い時をいったりきたりし、高校生の頃の自分のタイムを超えることは一回もできていません。良くも悪くも数字で結果が表れるため、現実を突きつけてきます。高校時代一緒に走った選手が関東インカレや全日本インカレ、個人選手権などで活躍している姿を見るとかなり悔しいし、自分は何をやっているのだろうかというような気持ちになることも多々あります。しかし自己ベストを更新できた時の喜びというものは他の経験ではなかなか味わうことができないものなのでそれを目指し道のりは長そうですが頑張っていこうと思っています。


陸上競技のおかげで自分はたくさんの人に出会うことができました。部活の同期はもちろん先輩や後輩、サポーター、他校の同期や先輩後輩、顧問の先生、コーチ、整体の先生など。まだまだあげきれないですが陸上によって出会うことができた皆さんすべてがかけがえのない存在です。先日出場した記録会では母校が出場しており、後輩たちや顧問の先生と関わることができました。また先輩とご飯に行きました。個人種目のようにとらえられますが、チームスポーツと同じくらいかそれ以上の絆を生み出してくれる陸上競技に自分はとても感謝しています。今シーズンは良い記録が出ず、体の違和感もあり苦しいシーズンでした。環境が変わり、いろいろなことを考えながらのシーズンでしたが最近は生活のリズムが段々と定着してきました。新たに出会えた最高の同期・先輩たちと悔いなく最後まで陸上をやり切れたら良いなと思っております。

長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。テーマも一貫しておらず、タイトルも考えづらい拙い文章でしたが、ここまで読んでいただけている人が一人でもいるならとても嬉しいです。次の部員日記は短距離パート2年の上野亜貴斗さんにお願いしました。亜貴斗さんはとっても優しいので僕の心をすぐに掴んだ大好きな先輩です。これからもいろいろよろしくお願いします☆とりあえずドライブに行きたいです。そして亜貴斗さん、昨日(20日)の記録会で高2ぶりのPB更新本当におめでとうございます。ナイスですbro!!!!!!そしてナイスタイミングで渡したぞ俺“ ノリに乗っている亜貴斗さんの日記を楽しみに今週を過ごそうと思います。