2024/08/12 河田航典 「いや、25.5点な?」

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4年 河田航典 短距離パート

新田からバトンを受け取りました。短距離4年の河田航典です。新田は、かなり適当で無責任な男ですが、陸上に対しての熱は高く、尊敬できる部分があります。そして1〜3年で回すのかと思いきや、4年の僕にキラーパスを出してくるあたり、新田らしいと思います。また今度飯いこうな。あと25.5点な。そこ重要やで。

さて、初めての部員日記、何を書こうかと数日考えていました。自己紹介、そして、入学当初のクソ生意気な18.19歳の僕から今の僕への4年間の精神的な成長について書こうかと思います。おもろい部員日記書けなそうでごめんな新田。次、すべらない話書くわ。

(1)自己紹介

名前はカワタコウスケと読みます。2003年3月22日この世に爆誕しました。血液型はA型、几帳面で計画的、MBTIは外交的なTJ型です。幼少期には空手、サッカー水泳を習っており、中学から陸上競技を始めました。趣味はギターと本を読むことです。最近ハマってる曲はwacciの『空に笑えば』です。ぜひ聞きながらこの文章読んでください!

(2) 本当に強いアスリートとは

さて、自己紹介を終え、ここからは自分自身の4年間の精神的な成長について記していく。

時は3年前、2022年に遡る、19歳の僕は今よりもだいぶ角が立っていて、自信家で、社交性ほぼ0、近寄りがたい人間だった。高校の時とは違って、大学には陸上競技をしに来た。結果が出るまではストイックになると決めていた。役割性格と言って、本来の自分とはまた違う、結果を出すための理想の人間像を作り出し、それに近づくためにどうすれば良いか考え、演じていたのだ。とはいえ、心のどこかでは自分さえ速ければ他の人はどうでも良いとは思っていた。また、グラウンドへ来て、練習せず話してる人たちのこと白い目で見ていた。

その年、日本選手権でセミファイナル進出、PB10.21、大きく更新し、当時の日本ランキング10番。U20の日本歴代4位にも入った。当時僕は、他の人が考えないとこまで考えて、しっかり練習してるし当然だと思っていた。
 

しかし、昨年、2023年崩れた。考えても考えてもうまくいかない。今まで積み上げたものは、いとも簡単に、呆気なく、崩れた。どうにか狂った調子を戻そうと色々なことを試した。しかし、全てうまくいかない。限界なのだろうか。自信も少しずつ無くなった。いわゆる挫折。今までの知識では頭打ちになってしまったのだ。シーズンベストも10.46。かつての栄光はとっくに消滅した。ここまでやっているのになぜ報われないのか。という思いだった。2023の秋頃には陸上への熱も減り、試合前も集中できず、公式行事、集合に無断欠席したり、練習を遅刻、早めに終わらせて帰ったりした。

そんな時、ある人との会話で大切なことを学びました。

『お前は選手としてのタレント性はあるが、人間としてはクソ野郎だ。他の支えてくれる人のことを当たり前だと、また自分は特別だと思っている。競技力が高ければ上の存在ではない。もし心のどこかで思ってたとしても、何に対しても感謝すべき。本当に強い選手は陸上以外のとこも大事にしてる。いい加減な性格を直さないと、何もかもうまくいかないぞ。』

お前は俺の一部しか知らんやろというB’zみたいな苛立ちと共に鮮明に記憶に残っている。ただ、どうしたらいいか分からなかった。集団の中に属し、皆が同じ方向を向き、行進してるように見えた。個性を殺しているように見えた。それと同じようにすることが応援される選手なのか。言われてから1週間、反芻思考していた。

たくさん悩んだが、再び日本一になることを諦めきれなかった。心機一転し、腐らず頑張ってみようと思った。ダサい過去の自分に勝つため、再びエンジンをかけ走り出した。1からやるのは精神的に本当にきつかった。涙を流した夜もあった。陸上面では、崩れたピースを必死に拾い、新しく作り、自分に足りないことを考えて、作品にしていった。陸上以外では応援される選手になるため、人間関係、言葉遣い、今まで強がっていた尖った部分にもヤスリをかけ、改心した。最初は窮屈で、こんなので変わるのか。今の自分は本当の自分なのか。大丈夫なのか。過去の自分を貫いたほうが良いではないか。と思っていた。

しかし、『最近変わった?いい意味で!』『雰囲気柔らかくなったね』『応援しているよ』と部員のみんなや地元の友達、卒業された先輩から頻繁に言われるようになったり、部員のみんなの陸上の感覚やプライベートの話を聞くのが楽しかったり、思いもよらない人から褒められたりして、自分以外の新たなモチベーションで陸上競技を頑張ることができた。

今までの自分の感覚や価値観を全て捨て、色々な事を努力したおかげで、今年に入ってかなり復調し、最後の関東インカレでは、自分のために。また、今までお世話になった人たち、部員のみんな、支えてくれる人のために。初めて自分以外の人達のために走り、トラック優勝という結果で、少し恩返しができたなと思っています。

そこからさらに3ヶ月練習を重ね、8月4日と8月8日に追い風参考ながらPBと同じタイムをマークする事ができました。

残り少ない2024シーズンの最大の目標は9月の全日本インカレで勝つことです。104代続く歴史のある江戸紫のユニホームに身を纏い、仲間や支えてくれる人たちの大きな声援を背中に賜り、卒業された先輩方。部員のみんな。練習動画撮ってくれた後輩。トレーニングを手伝ってくれた人。応援してくれる人。4年間支えてくれたサポーター。力を貸してくれる人。会場に来られない10年間の陸上生活の中でお世話になった方々。また迷惑をかけた方々に結果で恩返しすること。そして何より、自分が理想の河田航典で居られるために、人生最高の走りで有終の美を飾りたいと思います。

 
もし良かったら応援よろしくお願いします!

次の部員日記は、短距離2年の黒丸朝日ちゃんにお願いしました。朝日とは今年に入って、話すようになりました。少ない女子短距離選手の中で、計画的に練習しています。その姿を見て、僕も頑張ろうと思えています。大学に色々な誘惑がある中、陸上短距離を続けるのは男子よりも大変だと個人的に思います。だからこそ応援してますし、一緒に頑張ろうね。もっと仲良くなりたいからまた話しかける!

よろしく!

以上です。
おやすみなさい。